漫画オゲハは、受験を控えた男子中学生「智」と虫のような宇宙人のような「オゲハ」との奇妙な生活が描かれている本作品。
可愛らしい見た目とは裏腹に、読んだ人からは「気持ち悪い・胸糞・怖い」という口コミが多く寄せられています。
そこで今回は、漫画オゲハは気持ち悪い！というテーマで、胸糞・怖いと言われる理由について詳しく見ていきたいと思います。
この記事では、
・オゲハは気持ち悪い
・オゲハは胸糞
・オゲハの怖いところ
についてご紹介していきます！
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オゲハは気持ち悪い
冒頭でも触れましたが、漫画オゲハの最大の特徴とも言えるのが気持ち悪い描写です。
しかし、ここで言う「気持ち悪い」は、ただ単に描写が気持ち悪いだけでなく、主人公である智の異常なメンタルや物語全体に漂う不穏な雰囲気も含まれています。
そんな、智の気持ち悪い雰囲気は物語がスタートしてすぐに現れます。
学校からの帰り道、智が道を歩いているとオゲハが空から降ってくるのですが、サナギの状態であるオゲハを面白いという理由だけで持ち帰るのです。
空から降ってきたサナギを普通もって帰る！？
普通気持ち悪いよ！
そこが智の異常なところよね。
そして、ここからが智の異常性・気持ち悪いところが全開のシーンに。
なんとまだ羽化しない状態のサナギを裂き人間サイズであるオゲハを誕生させます。
しかし、ペットを飼いたいというようなキラキラした目ではなく、智の目は全く感情を感じさせないような冷たさがあり、連れて帰った後も気まぐれに関わるに過ぎないのです。
一方で、読者に気持ち悪いと感じさせるもう1つの要素としては、智とオゲハの関係性。
そもそも、オゲハはサナギを強制的に裂き不完全な状態で誕生させたのが智という事を知らず、智のために涙を流すシーンさえあるにも関わらず、そんなオゲハを見ても智の感情は動きません。
この2人の歪んだ関係性が、読んでる側としては感情移入しづらく気持ち悪いと感じてしまう。
オゲハは胸糞
漫画オゲハが、胸糞と言われる一番の要因は何と言っても智の異常性。
普通の人間だったら、このシーンで感情が動くだろうという場面でも、オゲハを虫以下のように扱います。
気持ち悪いオゲハの方が、まだ人間的な感情が見え隠れし応援したくなる気持ちになるほど。
オゲハを雑に扱うシーンは読んでいると何とも胸糞。
しかし、物語の中では智が複雑な家庭環境によって、冷徹な感情のない人間になってしまったと読み取れる場面もあります。
また、最後の終わり方もオゲハが胸糞と言われる原因かもしれません。
冒頭から、智の異常性が前面に出ており、オゲハの健気さと気持ち悪さで物語が展開していきますが、智の異常性が緩み人としての情が生まれるまでの流れが読者としては腑に落ちない部分があり、胸糞と感じてしまう人もます。
他の人の感想を見ても胸糞悪いのは本当みたい
気持ち悪いけど読む出したら止まらない面白さがあるみたいよ！
オゲハの怖いところ
さてここまでで、智の異常性とオゲハの人間らしい感情という相反する描写で物事は進んできていますが、人でもない完全な虫でもないオゲハにも智の異常性とは異なる怖いところがあります。
オゲハは、物語の中では宇宙人・地球外生命体という位置づけですがその位置づけ通り時として予想外の行動をするのが怖いです。
例えば、物語後半でオゲハは自分をサナギから取り出したのが智だと知り、イモムシ達に盲目のホームレスの家へ連れて行ってもらい共に過ごします。
しかし、自分を必死に探す智がピンチになると、途端にそれまでの安全な場所を去り、自分たちの卵すらも攻撃してしまうのです。
智からひどいことをされていたはずなのに、安全な場所にいた自らのテリトリーを攻撃するのは怖いですよね。
さらに、後半で突然智の感情に変化が訪れる部分も人間らしい感情を持った読者なら怖いと感じます。
あれだけオゲハを雑に扱い、オゲハの涙にも感情が動かなかった智が、なぜか突然内面が変化し攻撃から卵を守ろうとする移り変わりは、それまでオゲハに感情移入していた側からすると理解が難しいと言わざるを得ません。
このような要素を見てみると、オゲハの怖いところは智やオゲハの心情が変化するまでの流れやきっかけが、読者の想像に全て委ねられているという点と言っても過言ではないでしょう。
どこまでもサイコパス要素満載だった智の異常性が、どのきっかけでオゲハを大切に思う感情へと変化していったのかが分かりづらく、オゲハの突発的な行動の裏に隠された思いも説明がありません。
単純に、宇宙人と人間の恋愛というテーマでは片付けられない程、前半部分ではオゲハに接する智の異常性がクローズアップされていたため、その行動をやめる大きなきっかけとなった出来事が丁寧に描かれていないのは、物語全体を通して怖いと感じる要素になっています。
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まとめ
オゲハは気持ち悪い！というテーマで、胸糞・怖いと言われる理由について詳しく解説してみましたが、いかがだったでしょうか？
物語は、智の異常性のあるメンタルと、虫や昆虫の気持ち悪さを併せ持ったオゲハが共同生活を送っていく中で、感情が変化していく恋愛ものというイメージを持っていた方も多いと思いますが、実際には何とも後味の悪い理解に苦しむ要素が多い漫画です。
しかし、細かい流れや繋がりを度外視すれば、智のサイコパス感満載の行動やオゲハの健気な様子を楽しみながら、続きが気になりどんどん読み進められる漫画でもあります。
